プロジェクト/project

プロジェクトの概要
研究の目的
研究の意義
プロジェクトの運営
研究の意義
 これまで「シングル」の研究といえば、未婚の父、母(「シングルマザー」「シングルペアレント)、寡婦/寡夫、非婚者といった、結婚という制度を念頭においたとき、その制度外にある人々を対象にすることがもっとも一般的であった。だが、シングルについて考えるとは、結婚制度に囚われない視点も必要である。人間はどのようなときに、社会的に、物理的に、そして精神的にシングル(一人)になり、生きているのか。そして、どのような生活戦術をもって生きようとするのか。それは社会によって、どのように異なるのか。本研究の特徴は、社会のなかで、一人一人が自身の思考や社会的背景をもとに、当該社会の社会制度や社会理念とどのように対処しながら、どのようなネットワークをつくりながら生きていくかを問題化することである。
人びとの生活にねざした人類学的な実地調査から、各社会に固有のシングルについての社会理念、社会的位置づけ、言説などの多様性をつきつけることによって、固定化されたシングルに関する言説を瓦解するという意義があるといえる。
 また、この問題にとりくむことでセクシュアリティ、恋愛、結婚にかんし多様な価値観がうずまく、変化が著しい現代社会における問題を、人類学的に検討されることが大いに期待できる。現代日本においても、若年離婚、熟年離婚、初婚年齢の超高齢化、同棲、「負け犬」論、「おひとりさま」というライフスタイルの流行、といった現象が観察されるようになっているが、ほかのさまざまな社会文化的、歴史的背景の異なる社会の事例と比較研究をすることで、日本における社会制度としての結婚のあり方を問い、それに追随する少子化問題、高齢者問題、ニート問題などにもリンクさせた研究の展開が期待できる。
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