読書・鑑賞ノート/Notes


久々に映画館に足を運びました。

タミル語映画「ナヴァラサ」
監督は南インド、ケーララ州出身。

掲載写真の中央にいる方は、ボンベイ映画界ボリウッドでも活躍する俳優さんで、「カミングアウト」しています。

映画を通じて、南インドで行われる成女式の様子や、クーヴァガムの祭りの模様を見ることができて、とてもためになりました。

クーヴァガムの祭りでは、叙事詩の登場人物アラヴァニと「ヒジュラ」が結婚し、アラヴァニの死後に「ヒジュラ」たちは未亡人となる儀礼が行われていました。そこから地元では「ヒジュラ」のことをアラヴァン信奉者と称するそうですが、その名称はあまり広くは普及していないそうです。もっと一般的には、「ヒジュラ」のことを「アリ」とタミル語は言うそうです。

映画の台詞の中で、「男の体に捕われた女」という表現が使われていたました。どっかで見た(聞いた)ことのある表現です。性同一性障害とも言われていました。南インドの「アリ」って、本当に性同一性障害として理解されているのだろうか・・・・。南インドのことをまったく知らないので、この点は今後の課題とします。少なくとも、グジャラートの「ヒジュラ」とタミルの「アリ」とは、根底の部分において、何らかの差異があるように感じられます。


一口に「ヒジュラ」といっても、地域ごとに異なる捉えかた(表現)がなされていて、そして、実際に「ヒジュラ」として生きる人々も地域ごとに異なる生き方を強いられている。なのに、「第三のジェンダー」として、よそ者からもてはやされている今の風潮はなんなのでしょうか。現代社会で私たちが「ヒジュラ」と称しているものとは何なのかという疑問に辿りつきます。その答えは自分の中でも見えていませんが・・・
  • Posted by: shiino
  • 12/02 19:18:14
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