メンバー/Members

主査:椎野若菜 Shiino,Wakana (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
ケニア西部のルオ(Luo)という民族の社会で調査研究をしています。
ルオの村に行き、はじめて住み込んだのが寡婦の家であったことから、彼女を中心とした家族の一員として生活をともにして「寡婦」のありかたや人間関係、慣習などをみてきました。並行して、村落部の寡婦がどのような生活をしているのかみていくと、これまでの人類学的な民族誌には言及すらされてこなかった、彼女たちの慣習のなかにおける戦術にみちた生活の仕方がみえてきました。
 本共同研究では、対象を寡婦にだけとどめずに広げていくとともに、ほかの地域社会の場合と比較することで、その特異性、共通性などを明らかにしたいと思っています。それぞれの社会には「成人した男女」に求められる役割や義務、慣習的規範、モラル、などがあります。そうした様々な理念や規範が張り巡らされているおのおのの社会のなかで、個々人は自分の社会的属性や条件に応じてどのような人間関係を築き、ライフステージを築いているのか。そうした人びとをみることで、人類学の立場から、個としての人間の生き方について、時空間をまたぐ「シングル」という視点で分析したいと思っています。
http://wakana-luo.aacore.jp/

写真1 ルオ人の暮らす村の様子。私の「母」と「弟」が暮らす家屋。

写真2 私の「弟」が自慢の畑に案内してくれた。左側がトマト畑。

写真3 私の親戚にあたる寡婦の女性。亡夫の子と代理夫の子どもとともに暮らしている。

写真4 夕食の準備の一こま。ルオはウガリというトウモロコシでできた練粥を主食とするが、キャッサバも多少あり、ゆでて食べる。

写真5 石造りの塀にたたずむ老人。

写真6 寡婦になった小学校の教師。娘をかわいがっている。

写真7 村落に近い、町のマーケットの様子。

写真8 食用油や調味料、パンや紅茶、石鹸などを売るキオスクを経営する寡婦。

写真9 テイラーの資格をもち、町で商売する寡婦。

写真10 町の安食堂を営むやり手の寡婦。子どもとともに。



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