メンバー/Members

石井美保 Ishii, Miho (一橋大学社会学研究科 専任講師)
【これまでの研究テーマ】
これまで、東アフリカのタンザニアと西アフリカのガーナをフィールドとして、人類学的な調査を行ってきました。タンザニアでは、都市出稼ぎ民の新興宗教運動「ラスタファリ運動」について、ガーナでは、妖術・呪術・精霊祭祀と土地相続をめぐる問題について、主に調査研究をしてきました。これまでの一貫した興味関心は、人びとの日々の生活や喜怒哀楽のなかから生まれてくる日常的実践のひとつとして、また、日常的な「現実」のレヴェルを超えでる現実認識の可能性を開示するものとして、呪術・宗教現象を多面的に考察していくことです。

【理論的関心と今後の抱負】
非西欧社会における妖術や呪術、精霊憑依などの「ローカルな」宗教実践は、ややもすれば「グローバル化」や「モダニティの浸透」といった大きな物語の中に回収され、マクロな視点によって説明されてしまいがちです。そうした傾向に対して、わたし自身がここ数年取り組んできた課題は、それぞれの「ローカルな」(とみえて、じつはしばしば超領域的な)呪術・宗教現象とその変容を、微視的・歴史的に検討することを通して、マクロな言説からはこぼれ落ちてしまう独自のダイナミズムやその論理を追究していくことです。 さらに、目下取り組みつつある新たな課題は、妖術や呪術、精霊憑依といった一見不可思議な諸現象の「現実性」について、「身体性」を鍵として考えてみようというものです。この課題は、妖術や精霊のように「非−現実的」とされるものへの考察を通して、人間の現実認識の問題と現実構成の可能性を、いわば裏側から照射してみたい、というアイデアに基づいています。今後は、西アフリカや南インドでの調査・研究を行っていきたいと思っています。









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